３日朝、和歌山市中之島で民家３棟が燃える火災が発生。１棟が全焼、他２棟が半焼、類焼し、全焼した３人家族の和平建三さん（６４）方の焼け跡から男性１人の遺体が見つかった。午後１時現在、消防などが詳しい原因や他に被害者がいないか調べている。
市消防局によると午前９時１５分ごろ、通行人からの１１９番通報で認知。消防車１１台と救急車１台が出動し、１０時２１分に鎮火した。和歌山東署によると、和平さん方から出火し、隣接する４人家族の千野哲也さん方、一人暮らしの山田正一さん方に燃え移ったとみられる。木造２階建てトタンぶきの和平さん方約１２０平方㍍が全焼、山田さん方が半焼、千野さん方が類焼。千野さん方の家族全員と山田さんは無事を確認。和平さん方の安否を調べている。
近隣の男性（４１）は「家でテレビを見ていると木が燃えるようなパチパチという音がした。外を見ると屋根から火が出て、煙が立ちこめていてびっくりした」と話していた。
現場はＪＲ阪和線和歌山―紀伊中ノ島駅間の線路沿い。ＪＲ西日本和歌山支社によると１１時１５分時点で、阪和線は１０本（上下各５本）に部分運休、１７本に遅れが発生し、下り紀州路快速電車の天王寺発が最大８３分遅れ、約４３００人に影響が出た。和歌山線は２本に部分運休、２本に遅れが発生し、和歌山方面普通列車の高田発で最大４２分遅れ、約３００人に影響。紀勢線は２本が運休し、約１５０人に影響が出た。
阪和線和泉砂川―和歌山駅間で運転を見合わせていたが１０時２３分に運転再開。和歌山線粉河―和歌山駅間は１０時１０分、紀勢線和歌山―和歌山市駅間は１０時４６分に再開した。