春の行楽シーズンを前に、和歌山市の友ケ島で24日、観光客の安全などを祈る島開きの神事が行われた=写真。
毎年3月下旬ごろに友ケ島神社で行っているもので、加太漁業協同組合(由井臣代表理事組合長)や加太観光協会(利光伸彦会長)などから14人が出席。淡島神社の前田光穂宮司が、「災いなく観光客が楽しく友ケ島で過ごせるように」と願いを込めた祝詞を読み上げ、出席者一人ひとりが神前に玉串をささげた。
また離島する際、居合わせた観光客がピンクや赤の細かく切られた清めの紙「切麻(きりぬさ)」を船から海にまき、航路の安全を祈った。島開き神事を終え、同組合の小嶋俊行参事(40)は「国立自然公園に指定されている友ケ島で、観光客が安全に楽しく自然や文化、歴史を満喫してほしいですね」と話していた。