和歌山市駅(同市東蔵前丁)開業日の3月21日に合わせて展示会「和歌山市駅開業111周年 市駅の鼓動 都市の記憶」が20日、駅改札前のスペースで始まった。23日まで。
和歌山大学観光学部の永瀬節治ゼミが主催。まちづくりについて研究している2回生5人のゼミ生が調査などを担当した。12枚のパネルでは、開業した明治時代の同駅などの古写真や地図、年表などが紹介されている。同駅前周辺の店舗の状況を1軒1軒調査し、30年ほど前の地図と比べた企画もある。
ゼミ生らは、昨年11月から調査を開始。フィールドワークでの聞き込み調査や、周辺住民、南海電鉄、市立博物館などから資料提供を受けるなどして開催までこぎ着けた。
ゼミ生の一人で、石川県出身の前田航一さん(20)は「市駅前は元気がないというが、調査してみると、潜在的な価値がまだまだ高いことが分かりました。市堀川沿いなどのまち並みなどを有効活用できないか今後も調査を続けます」と話している。