第86回選抜高校野球大会の開幕を前に、海南のエース岡本真幸が右手を骨折するアクシデントに見舞われた。大会中の登板は難しく、海南は大黒柱を欠いて戦うこととなる。
不運な出来事は16日、県内高校との練習試合で起こった。打席に入った岡本は右手のひら下部分に死球を受けた。岡本はその後の守備でマウンドに上がったが、痛みから直球を投げることができず、病院で診断を受けたという。
主力の穴を埋めるのは左腕・神崎稜平、右横手・武田洸輝の両投手。公式戦では岡本の登板が多かったが、両投手とも試合経験は十分だ。滝本和昭部長は「岡本のけがで、チームの結束が深まった。ムードは前よりよくなっている」と前向き。岡本とバッテリーを組んできた捕手の矢須健介主将は「岡本が投げて勝つことを意識していたので、残念です。岡本の分まで頑張りたい」と奮闘を誓った。