県内最大の複合商業施設「イオンモール和歌山」が16日、和歌山市中にオープンした。午前9時の開店前にすでに約6600人が詰め掛ける盛況となり、210の専門店など多彩な施設は終日にぎわった。イオンモール㈱の岡崎双一社長は「日本一クオリティーの高いモールができたと思っている。末長くご愛顧いただきたい」と話した。
国内外約140カ所に展開するイオンモールの県内初進出が正式に発表されたのは平成24年7月。大規模新興住宅地「ふじと台」の商業ゾーンの中核施設として完成が待たれていた。14、15日のプレオープンには計約10万人が訪れた。
16日は開店前にオープニングセレモニーがあり、プロバスケットボール「和歌山トライアンズ」のチアリーダーや国体マスコット「きいちゃん」らによるパフォーマンスに続き、県、市、イオンモール関係者や地元住民の代表、県選出の国会議員らがテープカットを行った。
オープンを待っていた人々は続々と真新しい施設内へと入り、買い物などを楽しんだ。各店舗ではオープン記念のプレゼントやセール、人気タレントを迎えてのイベントなどが行われ、施設内のあちこちに行列や人だかりができていた。
イオンモール和歌山は、敷地面積約15万5000平方㍍、延べ床面積約12万8000平方㍍の施設に「イオン和歌山店」やシネマコンプレックスなどを備え、210の専門店のうち19店が近畿初、113店が県内初の出店となる。
夫婦で来店した大阪府岬町の旅館経営、晒功(さらし・いさお)さん(84)は「近くにこんな大きな施設ができて圧倒された。隔世の感がある。人も増えるだろうし、地域のPRもしていきたい」と話していた。
店内のあちこちに行列