和歌山北署は22日、和歌山市内の80代女性が、キャッシュカード1枚と通帳1通をだまし取られ、口座から数百万円を引き出される特殊詐欺被害が発生したと発表した。
同署によると、21日午後1時ごろ、女性宅に市役所職員をかたる男から「還付金があり、保管している。取引口座は何があるか」と電話があり、女性は銀行名を伝えた。さらに、「銀行のヤマモト」を名乗る男から電話で「キャッシュカードの期限が切れている。再発行のために行員を向かわせる」と言われ、電話はつないだまま、女性は自宅を訪れた男にカードを手渡し、要求された別の銀行の通帳も渡してしまった。その後、電話口のヤマモトに暗証番号を伝えたという。
ヤマモトが「午後3時半ごろに新しい通帳を持っていく」と言っていたにもかかわらず、訪問がないのをおかしいと感じた女性が知人に相談し、被害に気付き届け出た。