通勤でキセル乗車したとして和歌山東署などは2月28日、橋本市の会社員、西山克信容疑者(56)を詐欺容疑で現行犯逮捕した。
同署によると、西山容疑者は同日午前8時10分ごろ、JR紀勢本線宮前駅(和歌山市北中島)で、乗車した橋本駅からの運賃820円の支払いを免れた疑い。西山容疑者は、橋本駅から1区間分(140円)の切符を購入し乗車。到着した際は、あらかじめ購入していた和歌山駅から宮前駅までの回数券(140円)を使って下車していたという。入り口処理していない回数券が複数見つかったことで1月22日にJR側が同署に申告。署員と鉄道警察隊が捜査していた。逮捕したこの日、捜査員が橋本駅から西山容疑者を追跡して犯行を確認したという。「昨年10月ごろからやっていた」と供述し、容疑を認めているという。
同署などが、キセルの詳しい経緯や期間などを調べている。JRによると、不正乗車が発覚した場合、鉄道営業法に基づき、正規の乗車運賃と2倍の違反金を合わせた3倍の運賃を請求することになるという。