24日午前3時ごろ、和歌山市吉礼の住宅地で「家が燃えている」とガラスが割れる音に気付いた付近住民から消防に119番通報があった。火は、消防車9台が出動し1時間20分ほどで消し止められたが、この家に住む木村正明さん(81)方の母屋(鉄筋2階建て約91平方㍍)がほぼ全焼した。類焼はなかった。
和歌山東署によると、木村さんは6人家族。出火当時、母屋には、1階に木村さん、2階に妻のゆきみさん(77)と、2人の様子を見るために長男の善晶さん(45)が寝ていたという。善晶さんが、煙の臭いとパチパチという音に気付き、母親に知らせ、2人はベランダから逃げ出した。木村さんも1階の北側から出火していることに気付き逃げ出したため無事だった。敷地西側にあった新宅に類焼はなく、善晶さんの家族3人も無事だった。
この火事により、ゆきみさん(77)が顔や気管に火傷を負い市内の病院に運ばれたが命に別状はないという。善晶さんも両手と喉を火傷した。同署が出火原因を調べている。