全国的に減少している消防団員の確保に貢献したとして、和歌山市消防団(芝本一男団長)は総務大臣感謝状と消防庁長官消防団等地域活動表彰をダブル受賞した。17日に東京都内で表彰式が開かれ、19日には芝本団長らが大橋建一市長に受賞の報告を行った。
市は平成24年4月から、消防団員を確保するため、一定の技術経験を持つ人が入団できる「機能別消防団員」の制度を県内で初めて導入。豊富な知識、経験を持つ消防職員や消防団員のOBを対象とする「OB団員」、消防音楽隊として啓発行事などで演奏する「防火広報団員」の増員を実現した。
今回の受賞は、こうした団員確保の取り組みによる地域防災力向上への功績が高く評価された。総務大臣感謝状は本年度新たに制定されたもので、晴れの同時受賞となった。
大橋市長への報告には、芝本団長とOB団員の田井良信さん、防火広報団員でカラーガード隊を務める池田亜希子さん、浅井由貴さんが同行。大橋市長は受賞を喜び、団員の活躍に期待を寄せた。
芝本団長は「多くの消防団員を増加させたことに高い評価を受けた。今後も引き続き消防団の充実強化に努めていきたい」と話した。