紀の川市は18日、平成26年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比6億4000万円(2・0%)減の320億8000万円。特別会計と公営企業会計を含めた総額は2億4854万円(0・5%)減の530億2555万円となる。本年度に引き続き、「安全・安心なまちづくり」を掲げ、全小中学校の耐震化整備などを進めていく。21日開会の市議会定例会に提案される。
26年度の重点事業として、安全・安心なまちづくり事業▽少子高齢化対策事業▽農業・産業の活性化対策事業▽広域行政事業▽国民体育大会事業▽行財政改革事業――を柱にした。竜門小学校校舎の改築事業や、ことし6月末に完成を予定している学校給食センターの建設整備事業、子育て支援策として、小学校卒業までの医療費無料化事業などを進めていく。
中村愼司市長は「めりはりのある予算編成となった。今後もバランスの取れた市づくりを目指していく」と述べた。
【一般会計歳入】自主財源となる市税は前年度比0・7%増の66億17万円で、5年ぶりに前年度を上回った。たばこ税は平成25年度の収入状況と本数の減少を考え、前年度比1400万円増、市民税個人は均等割が復興増税により、26年度から35年度の10年間で500円引き上げるため、増加を見込んでいる。また、繰入金は前年度比1億7449万円減の18億5638万円、市債は前年度比9億940万円減の41億3300万円となっている。
【一般会計歳出】職員数の減少に伴い、人件費は1億3644万円減の46億9526万円。普通建設事業費は新庁舎建設や粉河中学校移転などの大規模な事業費が減った分、前年度比1億3915万円減の59億2521万円となった。
新規事業として、中学生の入院医療費の無料化(201万)や旧貴志川分庁舎整備事業(5億1600万円)などを展開していく。