第20回関西小学生サッカー大会県大会が8、9の両日、紀三井寺公園補助競技場で開かれ、海南海草代表のF・C・Valentia=バレンティア=が優勝した。貴志川スポ少Aとの決勝は、1点を争う接戦となったが、後半に飛び出した山本のゴールを全員で守り切り1―0で完封。初戦から全試合無失点で栄冠に花を添えた。3位はセレソン中之島、4位は浜宮FCタッグで、入賞4チームは、3月21日から大阪・Jグリーン堺で開催される本大会に出場する。
大会は県内8ブロックの代表16チームが、トーナメントで激突した。初日は積雪のため1回戦のみとなり、2日目は、決勝まで3試合というハードな日程となったが、決勝で顔を合わせたValentia、貴志川のメンバーは、ともに元気いっぱいのプレーを繰り広げた。
準決勝までの3試合で11点を挙げ、失点0という攻守にまとまったValentiaは、序盤からFWの吉川、山中を軸に積極的な攻撃を見せたが、貴志川もGK山田を中心にディフェンス陣が奮闘、前半を両チーム無得点で折り返した。後半に入り、貴志川が猛攻、再三にわたり相手ゴールに迫ったが、GK花本の好判断が得点を許さなかった。やや押されながらも、Valentiaは好機を逃さず、相手ゴール前の混戦からFW山本の右足で放った鋭いシュートが、ゴールネットを揺らした。Valentiaは、以降も貴志川に反撃を許さず、全試合完封の完全優勝を達成した。
Valentiaの今井主将は「みんながプレーに集中できたことが、優勝につながった。関西ではもっと練習をして優勝を目指したい」と意欲を見せた。選手たちを指導してきた北嶋コーチは「大会前に、ケガをした選手が多く、大変な状態で試合に臨んだ。ケガで出れない選手の分も頑張って、みんなで関西大会へ行こうというメンバーの気持ちが、大きなバネになった」と選手たちを祝福した。
関西大会に出場する上位4チームは次の通り。
《F・C・Valentia》監督=山中堅司▽コーチ=北嶋宏基、山鷲壮▽主将=今井翔大▽選手=花本達紀、井上博登、小野田翔太、菅原良太、久保浦睦照、山田朗人、三木秋輝、井本幸雅、吉川楽、山中太陽、山本和生、平松由成、濱野桂輔、福殿琉起、川田丈晴
《貴志川サッカースポーツ少年団A》監督=山口伸▽コーチ=山田憲司、山本智子▽主将=濱田拓見▽選手=山田尚輝、高岡彰平、川原颯、山口拓、松下彩風、中村涼汰、土橋星那、栂尾優治、片山温士、秦野凌均、藤々木涼翔、田村真弥斗、木村凌央、井ノ上拓歩、高垣佑椰
《セレソン中之島》監督=山上卓也▽コーチ=岡喜己生▽主将=西岡広人▽選手=山田遥斗、和佐竜太、山田昂史、井上扇太郎、佐藤蓮音、南方琉来、尾﨑翔、稲垣吟侍、西田綜太、三浦楓仁、渡口凱史、長瀬裕哉、小谷志門、佐藤聖河、佐藤陽生
《浜宮FCタッグ》監督=和中理明▽コーチ=重根一真▽主将=岩橋累斗▽選手=倉橋愛介、中井伸乃介、松上魁志、狗巻生羅、和田龍樹、入口陽、武山昂祐、長峯広樹、ハドソン空波、百間谷尚矢、小西澄斗、岩岡紘外、新井聖斗、栗山隼登、狗巻力羅