県内各市町村が発行する広報紙を審査する「第11回県広報コンクール」(県広報協会主催)で、和歌山市の「市報わかやま6月号」が県内9市の中で初めて1位に選ばれた。表彰式は21日、田辺市で行われ、各部門の1位は全国コンクールに応募される。
広報コンクールは平成15年度から実施し、今回は昨年発行した広報紙の中から各市町村が任意の号を応募し、広報紙の部、写真の部でそれぞれ審査した。
市報わかやまを制作しているのは、市広報広聴課で担当2年目の有田恭子さん(30)と1年目の古谷枝里さん(33)。初の1位に「歴代担当者がつくった土台があって取れた賞です。思い出深い号になります」と話す。
6月号は、地域の子どもを見守るパトロール隊の活動を巻頭で特集。笑顔で交流する隊員と子どもたちの写真を大きく配置し、柔らかなイメージで構成。審査員からは「読み手を引きつける特集の作りになっている」と講評された。特集の他、ページ構成や全体のまとまり、親しみやすさなども高評価を受けた。
「市民が笑っている写真を掲載していきたい。難しい行政用語は少なめに、読みやすい文章を心掛けています」と話す有田さんは評価に笑顔。古谷さんは「もっと見やすく、よい広報を市民に届けられるよう頑張っていきたい。受賞は励ましになりました」と意気込んでいる。
県コンクールの結果は次の通り。
【広報紙の部】市部=①市報わかやま6月号②広報紀の川10月号▽町村部=①広報ひろがわ12月号②広報有田川6月号③広報白浜10月号④広報みはま9月号
【写真の部】一枚写真の部=①広報紀の川6月号②広報すさみ5月号③広報くしもと11月号▽組写真の部=①広報はしもと5月号②市報わかやま9月号