関西独立リーグ2013・紀州レンジャーズと兵庫ブルーサンダーズとの前期2回戦は、 19日午後6時から和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で行われ、 紀州が7回、 鮮やかな逆転劇で、 今季初のナイターを勝利で飾った。
◇前期2回戦
兵庫ブルーサンダーズ
3011000005
10003030×7
紀州レンジャーズ
県内ではシーズン開幕から、 これまで貴志川や御坊でゲームが実施されているが、 紀三井寺公園では最初の試合で、 和歌山市や海南市を中心に地元ファンが詰めかけ、 スピードガンコンテストもムードを盛り上げた。
試合は序盤、 兵庫にリードを奪われ、 1―5とやや劣勢だった紀州が5回、 阿部、 原田の連打で無死2、 3塁とし、 内之倉の内野安打で1点を返した。 なおも2死2、 3塁と好機を広げ、 林鴻徳の左前適時打で2点を加え、 1点差と迫った。
7回には、 この回から救援した兵庫の濱田を攻め、 蘆田の右前打などで無死1、 2塁とした。 1塁側スタンドの応援もひと際大きくなる中、 打席に立った林鴻徳は期待に応え、 中前に運ぶ2打席連続適時打で同点に追い付いた。
続く崔智浩が四球を選び、 無死満塁から山下の堅実な中犠飛で、 蘆田が勝ち越しのホームを踏んだ。
勢いに乗る紀州は、 西田がバントで相手内野陣を揺さぶり、 失策を誘った隙に林鴻徳が果敢な走塁で本塁を狙ったが、 惜しくも得点には至らなかった。 二死となったものの、 紀州はこの回、 負の連鎖となった相手の失策で、 さらに1点を追加、 2点のリードを奪った。
守っては4回までに5点を献上した先発松本を、 5回に南が引継ぎ、 四球を出しながらも守備陣の連携で得点を与えず、 兵庫の流れを断ち切り、 反撃のきっかけをつかんだ。
6回からは栃谷、 8回からは中山が兵庫打線を零封。 3時間におよぶ熱戦は、 冬に逆戻りしたような寒風を吹き飛ばす紀州ナインのファイトで、 兵庫との対戦成績を1勝1敗とした。