同居していた妻を殺したとして県警捜査1課などは6日、和歌山市三沢町の無職、長井洋二容疑者(64)を殺人容疑で逮捕した。長井容疑者は、「朝起きたら亡くなっていた」などと容疑を否認しているという。
同署によると、長井容疑者は昨年1月8~9日の間に、市営団地で同居していた妻の裕子さん(当時62)の首を、何らかの方法で絞めて窒息死させた疑いが持たれている。
裕子さんは、訪問介護サービスを利用しており、9日午前に自宅を訪れた女性ヘルパーが寝室に寝た状態で死んでいる裕子さんの遺体を発見し、消防に119番通報した。通報当時、長井容疑者も室内にいたという。
救急隊員が駆け付けると、裕子さんは死後硬直が始まっており、警察が変死事案として事件と事故の両面から慎重に捜査を進めていた。
2人は事件発生までに2回、夫婦げんかで110番通報していた。その他のトラブルについて警察は把握していないという。事件当時2人暮らしだった。同課が裕子さんの死亡の経緯について長井容疑者から聞き取りを進めている。