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古本売って被害者支援「ホンデリング」に協力を

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 不要になった本を売却することで、その買い取り額を被害者支援センターに寄付する「ホンデリング(本で広がる支援の輪)」の取り組みへの協力を、公益社団法人紀の国被害者支援センター(岩橋延直理事長)=和歌山市岡山丁=が呼び掛けている。

 同事業は、上部団体のNPO法人全国被害者支援ネットワークが展開。紀の国被害者支援センターは本年度から参加した。引き取りは、古本販売業「㈱バリューブックス」(本部・東京)が請け負う。

 申し込みは、カバーなどにISBNナンバーの表記がある古本を段ボール箱に5冊以上詰め込み、団体IDが記載された所定の申し込み書を添えて郵送する。受け付けダイヤル「℡0120・826・295」に連絡すると、宅配業者が自宅まで取りに来るシステム。送料は無料。

 同センターは、事業開始から、県警や県など行政機関に依頼し、本の提供を受けるなど取り組みが進みつつあるが、より多くの市民への広がりが不可欠という。浅利武事務局長(65)は「犯罪被害者支援は、社会全体の理解が必要です。事業を充実させるため協力をお願いします」と話している。申込書の依頼など、問い合わせは同センター(℡073・427・2100)。

 同センターは平成9年に任意団体として設立。22年4月には公益社団法人に認定され、その翌年、県公安委員会から犯罪被害者等早期援助団体として指定を受け活動している。支援活動には、宣伝や啓発グッズ配付などの広報活動が必要不可欠だが、その費用確保に苦労している側面があるという。

 同センターは毎年、運営費を含めて1500万円規模の事業を実施。現在、歳入の多くは県警や市町村の助成金の他、民間助成金など。残りは、会費や寄付など全体の36%を占める自主財源を充てる。同センターは、運営をより安定させたいと24年度から3年計画で、被害者支援自動販売機の設置や今回のホンデリング活動などを進め、50%まで自主財源の引き上げを目指している。

 相談・支援受理件数は年々増加傾向にあり、22年の154件に対し、昨年度は495件にまで増加した。本年度も11月末現在251件を受理している。


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