第12回和歌山少年ラグビー大会が19日、和歌山市毛見の紀三井寺運動公園補助競技場で開かれ、岩出ラグビースクールが高学年と低学年の部を制し2冠を達成した。高学年は5連覇、低学年は5年ぶりの栄冠を手にした。リーグ戦となった高学年で、岩出は3試合で48得点(1トライ1点)失点0と攻守にわたりパワー全開で他チームを圧倒。トーナメントとなった低学年の決勝では、岩出Aが確実にパスをつなぎ梅干し(田辺)に9―2で快勝した。中学年決勝は、梅干しが粘る岩出Bを6―3で破った。
大会は青少年の健全育成と、県内のラグビー人口の底辺拡大を目的に、県ラグビーフットボール協会(藤田憲太郎会長)が主催。毎年1月中旬から2月初旬に開かれている。今回は3部門合わせて14チームが参加。高学年は9人制で10分ハーフ。中学年は7人制で7分ハーフ。低学年は5人制で5分ハーフで行われたが、部門別に並んだコートでは、子どもたちの成長過程を見るようで、応援の保護者たちの注目を集めていた。
4チームによるリーグ戦となった高学年は、岩出が有田との初戦から、積極的な攻撃で着実にトライを決めた。コートの両サイドまで幅広く使いパスをつなぐ攻撃に、相手のディフェンスが振り切られる場面も多く、和歌山、梅干しと続いたすべての試合で2桁得点を挙げた。守備面では相手に攻撃の流れを許さない、鉄壁の守りで得点を与えず、無失点で完全優勝を飾った。
中学年の決勝は岩出Bと梅干しが対戦した。岩出Bは梅干しのスピードを生かした攻撃に、ややリズムを崩し、リードを奪われた。終盤、わずかな好機を見逃さずトライを挙げたが、挽回はならなかった。
低学年の決勝は岩出Aと梅干しが激突。序盤から、岩出Aはラインをつくり正確なパスで、トライに結びつけ5―1で前半を折り返した。後半も果敢な攻めで得点を加え、梅干しの反撃を1点に抑えた。
高学年の部で5連覇を飾った岩出の魚見監督は「選手たちは指示した通り前に出るラグビーを行い、早くボールを回すことができた」と試合を振り返った。優勝メンバーは次の皆さん。
《高学年・岩出》監督=魚見岳史▽主将=山田丈朗▽選手=山路凌平、冨本涼太、中瀬慧人、久保田莞多、桑原岳、前田健斗、大谷琉輝、白川蓮、魚見武生、山本盟、酒井公輝、成瀬椋太、山本龍和、赤井怜央、尾白大吉、西野颯馬、岩岡大維、木野寿紀、白樫侑大、大野海、河村拓歩、調月孝彦、辻本賢吾
《低学年・岩出A》監督=川添正勝▽主将=佐藤光起▽選手=大谷晴輝、西野天麻、森本朗、井上陽向、大谷虎太郎