和歌山東署は16日、とび職自営業の上仲将勝(31)=和歌山市有本=と無職の川津和則(31)=同市南出島=の2容疑者を恐喝未遂容疑で逮捕した。2人は容疑を認めているという。
同署によると、2人は共謀して15日午後4時30分ごろ、同市岩橋の男性(71)から30万円を恐喝しようとした疑い。
上仲容疑者が男性宅を訪れ、男性の息子(当時31歳)がゆすられているので30万円の手助けをしてほしいとうその相談。ゆすりの犯人に扮(ふん)した川津容疑者が上仲容疑者の携帯電話に電話をかけ、男性に「金曜の夜までに30万円用意しろ」と迫った。
当初、両容疑者はこの息子を恐喝しようとしていたが、息子が行方不明になったことから父親に話を持ち込んだという。同日、息子が自宅近くで自殺しているのが発見されたことで、恐喝は未遂に終わった。
翌日午前、川津容疑者は同署に出頭。その後の調べで上仲容疑者の関与が分かった。3人は同級生で、息子は上仲容疑者の下で働いていた。男性は息子からトラブルに巻き込まれていることなどは聞いていなかったという。
同署が事件と自殺の関連などについて調べている。