京奈和自動車道紀北西道路の紀の川インターチェンジ(IC)―岩出根来IC間の5・7㌔が12日午後2時、開通した。同日朝には岩出根来IC付近の本線上で開通式が行われ、仁坂吉伸知事や来賓の地元国会議員らを含む約700人が集い、万歳三唱やテープカットで待望の開通を祝った。
京奈和自動車道は京都市から奈良県を経由し、和歌山市までの延長約120㌔を結ぶ高規格幹線道路。紀北西道路は、紀の川IC(紀の川市神領)から和歌山市弘西(仮称和歌山ジャンクション=JCT)までを結ぶ延長12・2㌔で、今回開通した区間はそのうちの5・7㌔となる。片側1車線の両側2車線で、将来的には両側4車線化を計画。岩出根来IC―和歌山JCT間(6・5㌔)は、平成28年度の開通を予定している。
同自動車道の整備により、国道24号の交通混雑が緩和され、事故の減少が見込まれる。また、観光地へのアクセスが向上し、観光客の増加を期待できる他、地域の農業振興や産業振興にも期待が寄せられている。
開通式では、近畿地方整備局の山田邦博局長が「産業の発展や国体の交通集中の緩和が期待できる。地元や国会議員の皆さまに心から感謝します」と式辞。仁坂知事は「関西外環を形成する重要な道路。さらに早く工事していただき、完成に至れば」とあいさつした。
その後、万歳三唱を行い、テープカットとくす玉で完成を祝福。デモンストレーションパレードや通り初めがあった。
和歌山市では同日午後4時、第二阪和国道の大谷ランプから平井ランプ間1・8㌔と、市道中平井線の平井ランプから中地内のイオンモール和歌山の入り口付近までの1・6㌔が開通した。
両区間の開通により、同市北部地域の渋滞緩和や地域活性化、関西国際空港や大阪方面へのアクセス向上などが期待されている。
今後は、同国道の平井ランプから淡輪までの7・6㌔が整備され、来年度中に供用開始が予定されている。