「世界自殺予防デー」の10日朝、県などは和歌山市のJR和歌山駅前で街頭啓発活動を行い、自殺者を1人でも少なくしようと通勤客らに協力を呼び掛けた。
内閣府はこの日から16日までを「自殺予防週間」と定めており、期間中は全国で啓発活動が展開される。同駅前では県、市、NPOの職員ら約20人が参加し、相談電話のパンフレットなど1000セットを配った。
県精神保健福祉センターによると、平成26年の全国の自殺者数は2万5427人(人口10万人対20・0人)。同22年以降、全国的に減少傾向にあり、県内は200人を割って199人(同20・3人)だった。
同センターの小野善郎所長は「自殺はゼロにできる可能性がある問題。現状を知ってもらい、身近に悩んでいる人がいたら声を掛けていただきたい」と話している。
期間中の相談は、全国一斉こころの健康相談統一ダイヤル(℡0570・064・556、土日除く、午前9時~午後5時45分)へ。